2018年9月26日〜10月1日にキリマンジャロ登頂をしました、ふくと(@fukuto2)です。
キリマンジャロ登山をする方にとっての、「ガイドにチップをどれだけ払えば良いのか?」問題。
チップを巡っては、ガイドと揉めるケースもあるので、僕たちもチップに関してとても悩みました。
実際僕たちも、チップを巡ってガイドと少し揉めることになってしまったので、今回はその経験も踏まえて、「結局チップはいくら払えばよいのか?」ということについて僕の考えをお伝えさせていただければと思います。
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Contents
キリマンジャロ登山にかかった費用・ツアー会社に払った費用とチップ代

Photo by NeONBRAND on Unsplash
キリマンジャロ登山にかかるお金は、ツアー会社に払う「入山料」「ツアー料金」とガイドに直接払う「チップ」に分けられます。
表にまとめると
入山料 | US 430ドル |
ツアー料金 | US 830ドル |
チップ | US 150ドル |
合計金額 | US 1410ドル |
※マチャメルート(5泊6日)での計算になっています。
チップは一人あたり150ドルを支払いました。ツアーには3人で参加したので全員で450ドルを支払いました。
キリマンジャロ登山にかかるチップの相場

予めツアー会社の方に確認したところ、チップは最低でも、「一人あたり US150ドルは払ってほしい」とのことでした。
後は「どれだけHappyになれたか」で払いたい分を払ってくれたら良いとのこと。
なので、最低150ドルを払えれば、チップに関してはOK. ということです。
ただ、過去にキリマンジャロを登られた方のブログなども参考に相場を計算すると、150~200ドルが妥当だと思います。(もちろんそれ以上に払うことも可能です)
上にも書いていましすが、僕たちは一人 150ドルだけを支払いました。日本円に直すと17,000円程度です。
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ガイドとのチップの交渉は必須

Photo by rawpixel on Unsplash
ただし、相場はあるものの、ガイドとの交渉はつきものだと思っておいてください。
というのも、150ドルでも満足できると言えばできるのですが、決して充分すぎる金額ではないからです。
僕たちの場合でいくと、ガイドを含めた11人のチームで合計US450ドルを支払いました。
この金額を一人あたりで割ると約45ドル。一日あたりに換算すると約7.5ドルになります。
Jetroが発表している記事によれば、タンザニアの一般家庭の月収は米ドルにして約200ドル(1日あたり約6.6ドル)なので、この金額でも暮らしていくことは可能だと思います。
ただし、キリマンジャロのポーターという過酷な仕事をしているなら、もっと欲しい。となるのが普通だと思います。(仮に一人あたり200ドルを支払うと、一日あたり約10ドルです。)
なので、150ドルを払う際は、必ず「もっと金額を上げてほしい」という交渉が持ちかけられると思います。
実際、僕たちも金額をあげてほしい、といった交渉を持ちかけられましたし、追加料金を少しだけ払うことになりました。
チップの支払額は、「相場×交渉×自分の納得度」

Photo by Peter Lloyd on Unsplash
結論から言いますと、チップには相場や交渉などもありますが、結局は自分の納得度が大事だと思います。
日本人の感覚でいくと、チップが150ドルだと安く感じてしまう方もいるとは思いますが、タンザニアの物価や生活水準を考えると150ドルでも大丈夫だということです。
僕たちにも日本からタンザニアに来る飛行機代や、入山料、ツアー料金、サファリ代やその他(交通費や宿代など)の支出があるので、そういったことも加味してチップ代は決めれば良いと思います。
相手の生活や仕事ぶりを見て、150ドルが安いと思えば、それ以上を払えば良いと思いますし、
逆に僕たちと同じように学生であったり、他にもお金を使うことがあれば、150ドルでも大丈夫だと思います。
なので、相場の150ドルを払っておけば、あとは交渉と自分の納得度次第だと思います。(僕は150ドルで納得しました。)
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チップの交渉をスムーズに進める方法

Photo by rawpixel on Unsplash
ですが、チップの交渉で押し切られてしまって、余分に払うことは避けたいですよね。
無駄にトラブルになったり、揉めたりしても後味が悪いので、チップ交渉をスムーズに進める方法を3つご紹介できればと思います。
①はじめに少額。交渉後に150ドル。

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※キリマンジャロでチップを上手く支払った方から聞いた方法です。
この方法は簡単で、はじめに「チップはツアー代金に含まれていると思っていた」という旨を伝えて、「60ドル(手持ちの少額のお金)しか持っていない。」ことを伝えます。
もちろん、60ドルだとチップにならないので、交渉が始まります。そして交渉の際に、150ドルまでなら払えると伝えます。(150ドルしか持っていない。という言い方の方が良いかもしれませんね。)
この流れで行くと、スムーズに150ドルの料金でチップ交渉が終わったとのことです。
基本的に150ドルを支払う予定で、それ以上払ってしまうケースは、はじめから「150ドルでお願いします」ということを言ってしまうことが多いと思います。
僕たちもはじめから150ドルで払うと、それ以上の値段をつけようと、交渉されましたし、
過去25カ国の渡航経験がありますが、はじめに出した金額が交渉額の始まり。というような掟があります。
なので、交渉の際は必ず、支払う額よりも少額からスタートさせるのがベターだと思います。(ただ、値段の交渉は面倒くさいです。)
少額から初めて、100ドル、120ドル。と刻んで行くと、150ドルに持っていきやすいかと思います。
交渉される際は、大変だと思いますが、頑張ってみてください。
②ガイドだけに多めに支払う

Photo by rawpixel on Unsplash
もう一つの方法は、僕たちが実際に行った方法です。
基本的に、チップの交渉はメインのガイド2人がしてくるので、この2人だけに追加料金を払うという交渉をすれば大丈夫だと思います。
僕たちの場合は、ガイドの人が「ポーターとかも頑張ったし、生活がかかっている」といった話をしてくるのですが、結局はガイドの人がより多くお金を貰えば済む話だったので、ガイドの2人だけを満足させられれば、交渉はスムーズに終わると思います。
ただし、この場合も、ガイドによっては、「取れるだけ取ろう」と考えている人もいるので、そこは堂々とした態度で臨みましょう。
「あなたたちだけを優遇するから、40ドル(各20ドル)だけ払います」と言ってしまっても良いかもしれませんね。ここの交渉も重要になってくると思います。
※僕たちは、この方法で交渉を終わらせようと思ったのですが、ガイド側が明確なチップ額を言ってこず、「取れるだけ取ろう」という姿勢でした。なので、上手く収めることができず、結局以下の③のやり方になってしまいました。
※こちらから堂々と金額を言い切るのがベターだったかなと今では思っています。
③ツアー会社の人に仲介に入ってもらう

僕たちがお世話になったキリクライマーズ
チップはガイドとの間だけで交渉するものなのですが、交渉が長引く場合や、どうしても納得できない場合は、申込みをした現地のツアー会社の人を間に入れて、交渉するのが一番だと思います。
ただ、この場合は、一度ゴールゲートから街に降りて、レンタル用品を返してから、ツアー会社に行って、交渉を再開するので、ツアー会社に連れていく時間や手間がかかります。帰りも遅くなるでしょう。
なので、安全だと思いますが、おすすめするかと言われると、おすすめとは言い切れません。
ただし、チップで揉めた時は、ツアー会社に駆け込むことをおすすめします。
基本的に、ツアー会社の人は僕たちの味方になってくれますし、現地人同士なので、話し合いがスムーズに進みます。(僕たちが使ったキリクライマーズの方々は、とても味方をしてくれました)
僕たちの場合は、ガイドがお酒を飲んで酔っ払っていたので、②の方法を使ったのですが、交渉がめちゃくちゃ長引いてしまったので、ツアー会社まで駆け込んで、ヘルプをしてもらいました。
ツアー会社の方がいないと、どこまで搾り取られるか、いつまで交渉が続くのかわからなかったので、ツアー会社に駆け込んだことは正解だったと思います。
ただ本当のところは、ガイドの人たちと揉めずに平和に、チップと感謝の気持ちを伝えてお別れできるのが一番です。
なので、はじめからツアー会社の方を仲介に入れることは考えずに、平和に交渉できるように準備していくのが良いと思います。(一番平和に終わる方法は、たくさんのチップを払うことだとは思いますが…)
キリマンジャロ登山のチップの支払いのまとめ

Photo by Michael Longmire on Unsplash
まとめると、
・チップの最低額はUS150ドル。
・チップ=相場×交渉×納得度
・交渉は少額からスマートに
ということで、自分のお財布との相談、ガイドたちへの感謝の気持ち、様々なことを加味した上で、あなたの納得度の高い金額をお支払いするカタチで良いと思います。
それでは、キリマンジャロ登山を楽しんできてください!
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